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キャリア支援
実情に合わせた非正規と正規雇用の収入の比較
 フリーターはなぜいけないのでしょうか? 税収や社会保険関係の行政の収支が合わなくなるとか、大所高所からの議論ではなく、実際にもらう金額と法律遵守*がされていない実情をふまえて下記に試算してみました。アルバイトでも派遣労働でも、時給ベースの賃金体制はどのようになるでしょう?
 法律遵守*とは、企業内での呼び名がどうであれ、労働時間が一定の基準を満たせば、社会保険や有給休暇が認められるのですが実際はどうですか? アルバイトという呼び名がつくと、企業側、時として働く側も保険などの「出て行く金」を惜しみ、加入していないケースがあります。
 ただし、そういった企業に対して、「法律ではこうなっているが、」といった修正を求めることは残念ながら実際的ではありません。たぶん、言った人が職場で冷遇されたり、迫害を受けることが多いようです。「いやなら辞めろ」という企業が多いのも現実です。

 よって企業研究は転職、再就職でも必須であると考えます。
1.労働時間を計算しよう。
 「どれくらい欲しい?」という問いに対して月ベース、つまり「手取りで15万」という答え方をするかたが多いですが、年収ベースで考えたほうが得策です。というもの、あとで分かりますが、月が(あるいは時給でも良い)多くても、トータルするとさほどでもない場合があるからです。木を見て森を見ず、ではなく、ここでは森(年間)で考えてみます。
週40時間だと、月では何時間の労働になるでしょうか?
これには公式があります。
40時間×働く時間÷7
 30日の月ならば40×30日÷7日
 31日の月ならば40×30日÷7日

 ここで注目したいのは2月です。ご存知の通り2月は日数が少ない。
 そしてこの時間には、土日は休みを前提(週5日で8時間勤務)とはなっている時間ですが、祭日は含まれていません。
 年間の休日は、カレンダーで数えてみてください。ハッピーマンデーを含み16日あるはずです。

 では、土日は合計で何日でしょうか?
 1年は52週。よって52週×2日で104日です。

 これで、求人票の休日の見方の目安になります。
 ・完全週休二日で、祭日も休み→120日
 ・祭日も出勤→104日
 ・隔週休二日→78日
 ・週休一日→52日
2.時給を掛けて年収を計算してみよう(アルバイトの稼ぎ)
単純に月の労働時間に時給を掛けてみました。
設定時給は800円です。

年収合計は166万8571円です。
ただし、これは土日は休みですが、年末年始や盆は休まず、祝祭日も休まない。本当に休みは土日のみという設定です。
 これに定められた祝祭日を休むとしたら、16日間×8時間×800円の金額102400円が引かれます。
祝祭日を休んだ年収
\1,566,171

風邪や体調不良で休まないとも限りません。冬場に年間で5日間休むとすると5日間×8時間×800円の減収です。金額は32000円です。
\1,534,171
これが祝祭日も休んで不慮の事態で休んだときの収入です。

最後に、所得には源泉税10%が引かれます。社員の場合は企業で年末調整をしてくれます。アルバイトでも同じなのですが、そういうケースを聞きません。また確定申告をすれば税金は還付されることもありますが、フリーターの方でそれをしない人も多いようで、ここでは額面どおりの税金 10%を払ったとします。
1534171円の10%引き、つまり138万754円が最終手取り金額となります。
3.月給給与所得で考えてみる。
月給13万円で設定しています。年2ヶ月の賞与があるとします。このレートは現在の高卒初任給の平均よりも低い設定です。(初任給データは回答企業がそれなりの企業のため、実際とはかけ離れているのではないかというのが、私の考え方です)

総支給額は182万円となります。

月給は引かれるものが多いといいます。この金額に各種の保険などを引いてみます。






*雇用保険は継続勤務6ヶ月で退職したときに失業一時金などを受け取れる権利が発生します。
*住民税は入れていませんが、時給所得者との差が埋まるほど膨大には払われません。
*盆や年末年始、風邪で休むなどは有給を使用していることを前提にしています。
考えてみよう
計算の設定方法は給与ベースは最低ラインに近い線で出し、時給ベースは高めで出しました。なぜこのようになるのでしょうか?
○アルバイトでは働いた時間がダイレクトに反映されるため、短い2月や風邪などの休みをとると給与保障がないことが多い。
○.この計算は単年度で比較しましたが、正社員は給与が上がる可能性が高く、アルバイトは次年度でも時給据え置きであり、格差は必ず広がる。
 ↓
将来の自分の稼ぎを想像してみましょう。1年後でも5年後でも計算してみると理解しやすいと思います。
○ただし、正社員が8時間きっちりの勤務で済んでいるわけではない。アルバイトはサービス残業は原則ない。
 ↓
(余談)
正社員雇用の人は自分の給与と実際の労働時間で、自分の時給を把握できます。
©Yamaguchi Taiki